PEMEC (Prehospital Emergency Medical Evaluation and Care)
救急隊員による疾病の観察・処置の標準化

よくあるご質問

Q. PEMECを受講するにはどんな資格が必要ですか?

受講生、インストラクターともに、日本臨床救急医学会の会員であることを推奨しますが、会員資格は必須ではありません。

受講生は、PEMECガイドブック2017を通してあらかじめPEMECアルゴリズムを理解しておく必要があります。PEMECプロトコールの各ステップの目的を理解するとともに、①ハイリスク傷病者、②ハイリスク症候(症状)、③内因性ロードアンドゴー、④緊急安静搬送、⑤MIST、⑥BAGMASKの定義・目的を習得しておきます。

PEMECは救急救命士が受講することを前提として教育・訓練プログラムを策定していますが、内因性疾患の病態理解を深めるために、あるいは臨床推論を学ぶ場として、広く医療従事者がPEMECを受講することもできます。救急救命士以外にも、これまで救急医を含む医師、看護師、大学・専門学校教員、学生などがPEMECを受講しており、いずれも高い評価をいただいています。

PEMECインストラクターは医学に関する専門的な知識を必要とするため、インストラクターとして認定・登録されるためには医師、看護師、救急救命士いずれかの国家資格が必要となります。

Q. PEMECを受講するにはどうしたらよいですか?

PEMEC開催情報、あるいはPEMEC募集要項(受講生またはインストラクター)は、日本臨床救急医学会HPに掲載されます。日本臨床救急医学会総会・学術集会で併設コースとして開催される場合は、総会・学術集会HPに募集要項が掲載される場合もあります。当HPの「これから開催されるPEMEC」でもPEMEC開催情報を掲示しています。

 PEMEC開催情報やPEMEC募集要項が掲示されている場合であっても、すでに募集を終了している場合や、募集を行っていない場合があります。詳しい情報は開催者、または下記の日本臨床救急医学会事務所までお問い合わせください。


一般社団法人 日本臨床救急医学会事務所

〒164-0001
東京都中野区中野2-2-3
株式会社へるす出版事業部内
TEL:03-3380-2704
FAX:03-3380-8627
E-mail:jsem-gakkai@umin.ac.jp
URL:http://jsem.me

Q. PEMECを開催するにはどんな手続きが必要ですか?

PEMECコースの開催を希望する場合は、PEMECコース開催申請書に必要事項を記入して、開催希望日の3ヶ月前までに日本臨床救急医学会あるいはPEMEC小委員会に申請してください。実際の申請先は日本臨床救急医学会事務所(下記)です。PEMEC開催の流れは当HP「PEMEC開催の概要」にも記載されていますのでご参照ください。

一般社団法人 日本臨床救急医学会事務所

〒164-0001
東京都中野区中野2-2-3
株式会社へるす出版事業部内
TEL:03-3380-2704
FAX:03-3380-8627
E-mail:jsem-gakkai@umin.ac.jp

URL:http://jsem.me

PEMEC開催申請書

Q. PEMECの開催形態を教えてください

受講生
受講生18名は、3人で構成される6班(計18名)にそれぞれ分かれます。グループ内で交代して隊長役を担当しながら、6つのブースを決められた順番で巡回して、PEMECにもとづいて模擬活動を行います。タイムテーブルの例を掲示していますので参考にしてください。

インストラクター
各ブースごとに3名以上のインストラクターが症例を担当します。3名のうち1名がブース長を務めます。ブース長にはPEMEC小委員会・委員あるいはマスターインストラクターを配置します。

インストラクターはあらかじめ担当する症例のケースマップを確認した上で病態を把握し、必要となる医学知識および技能を確認しておきます。


ブース長
ブース長は、担当する症例のインストラクションに必要な知識・技能をあらかじめ確認したうえで、各ブースを担当するインストラクターに要点を説明します。必要に応じて、インストラクターに指導を行います。

1名がインストラクションを行い、1名が傷病者役、1名が家族・関係者役を務めます。役割分担は各ブースで相談して決定します。

開催者
開催者は、受講者の班編成を決定して受講者へ通知しておきます。各ブースを担当するインストラクターにあらかじめ症例を通知しておきます。

開催者は、オリエンテーションの開催およびデモンストレーション1,2(動画)の上映、ポストテスト実施に必要となる会場および資器材(プロジェクター、マイクなど)を準備する必要があります。オリエンテーション会場の例(写真)を掲示していますので参考にしてください。

PEMEC模擬活動会場として、各ブースごとに、3名のインストラクターと3名の受講者(計6名)が活動するのに十分な空間が必要となります。PEMEC模擬活動会場の例を掲示していますので参考にしてください。
タイムテーブル例
オリエンテーション会場の例
PEMEC模擬活動会場例

Q. PEMECの経費はどのくらいですか?

受講生が支払う受講費は、ひとりあたり5,000円(合計90,000円)です。このうち2,000円(計36,000円)を事務費として日本臨床救急医学会が徴収します。

PEMECを開催する場合は、①日本臨床救急医学会が徴収する事務費(計36,000円)に加えて、②PEMECに参加する委員・マスターインストラクター(6名)の宿泊費・交通費、③上記以外のインストラクター(12名)の宿泊費・交通費、④昼食費(18名)、⑤会場費を負担する必要があります。

当HP「PEMECの開催>PEMEC開催予算例」に必要となる予算の概要を記載していますのでご参照ください。
            
開催者は、受講料とは別に「運営補助費」を受講者から徴収することもできます。運営補助費を実際に徴収するかどうか、運営補助費をいくらに設定するかは、開催者が決定してかまいません。これまでの事例では、運営補助費を受講者ひとりあたりおよそ10,000円(合計15,000円)別途徴収するとともに、支出を調節することによって、開催にかかる負担がほとんどなくなるようです。

Q. PEMECインストラクターを取得する方法は?

インストラクター認定の条件は以下の通りです。

1.日本臨床救急医学会が認定したPEMECコースを受講していること。
2.受講生もしくはインストラクター候補としてコースに参加していること。
3.救急救命士、看護師、医師、いずれかの国家資格を有していること。
4.日本臨床救急医学会の会員であること。 


インストラクター認定の手順は以下の通りです。
 
1.受講生もしくはインストラクター候補としてコースに参加して修了証を取得する。
2.主催者が日本臨床救急医学会事務所に参加結果を報告する。
3.PEMECンストラクターとしてPEMEC小委員会が認定・登録する。
 
現在、PEMECを受講した方には、日本臨床救急医学会およびPEMEC小委員会から「修了証」が発行されると同時に、PEMECインストラクターとして認定・登録されます。したがって、PEMEC修了証を取得すれば、次回PEMECはインストラクターとして参加することができます。

ふつう、何らかの教育・訓練コースのインストラクターを取得するためには、その分野に関する豊富な知識と優れた技能、教育技法に関する知識などが必要となります。しかし、①現在、PEMECは啓蒙・普及期にあること、②PEMECコースを受講する受講生は、すでに何らかのコース(BLSやJPTEC)のインストラクターを務めている場合が多いこと、などの理由から、 PEMEC小委員会・委員、あるいはマスターインストラクターが各ブースの教育レベルを維持することを条件に、受講生がインストラクターとして活動することを認めています。現時点では、インストラクター資格の有効期限は特に定められていません。

日本臨床救急医学会およびPEMEC小委員会は、今後ある程度までPEMECインストラクターの認定・登録が進んだ時点で、インストラクター認定・登録の基準を変更する予定です。

Q. マスターインストラクターの選任基準は?

マスターインストラクターの選任条件は以下の通りです。

1.日本臨床救急医学会が認定するPEMECインストラクター資格を有していること。
2.日本臨床救急医学会が認定したPEMECコースにおいて、複数回インストラクターとして参加していること。
3.BLSやJPTECなど院前救護のインストラクターコースを受講していること。
4.PEMECコースの目的に賛同し、普及啓発の熱意を持っていること。


マスターインストラクターの選任手順は以下の通りです。
1.コース運営担当者およびブース長の2人が連名でマスターインストラクター推薦書に署名していること。
2.所定の書式を記入したマスターインストラクター推薦書を日本臨床救急医学会事務所に提出していること。
3.PEMEC小委員会が被推薦者をマスターインストラクターとして登録することに同意して承認すること。

マスターインストラクターの有効期限は、マスターインストラクターとして登録された日から2年間です。2年間で1回以上PEMECコースに参加した場合は、参加日から改めて有効期限が更新されます。

当HPからマスターインストラクター申請用紙がダウンロードできますので、ご記入のうえ日本臨床救急医学会事務所(下記)へ送付してください。

申請先
一般社団法人 日本臨床救急医学会事務所

〒164-0001
東京都中野区中野2-2-3
株式会社へるす出版事業部内
TEL:03-3380-2704
FAX:03-3380-8627
E-mail:jsem-gakkai@umin.ac.jp
URL:http://jsem.me
マスターインストラクター推薦書

Q. PEMECを独自開催することは可能ですか?

現在、日本臨床救急医学会およびPEMEC小委員会では、PEMECコースの教育・訓練レベルを維持するために、ブース長としてPEMEC小委員会・委員あるいはマスターインストラクターを配置することを義務づけています。日本臨床救急医学会あるいはPEMEC小委員会の認定がないままPEMECを独自開催すると、ブース長を配置することが困難になるため、教育レベルが維持できないおそれがあります。このため、日本臨床救急医学会およびPEMEC小委員会は、認定のないPEMECコースの独自開催を認めていません。

インストラクター、あるいはマスターインストラクターが、個別に教育・訓練を行うことは制限しません。ただし、
日本臨床救急医学会およびPEMEC小委員会は修了証を発行できませんし、インストラクターあるいはマスターインストラクターとしての認定・登録も行いません。

Q. 救急救命士の生涯教育としてPEMECを算定できますか?

算定できます。受講生、インストラクター、マスターインストラクターともに、実践技能教育コース1日参加として10単位を算定できます。

CONTACT

PEMEC(Prehospital Emergency Medical Evaluation and Care)は、救急隊員による疾病の観察・処置の標準化アルゴリズムです。日本臨床救急医学会およびPEMEC小委員会がPEMECアルゴリズムの監修・編集を行っています。このHPでは、PEMECコースの啓蒙・普及のための活動を中心に紹介しています。

携帯用QRコード

QRコード
携帯のバーコードリーダーでQRコードを読み取ることで、携帯版ホームページへアクセスできます。
PAGE TOP